2017-12-16 ファーストキス 思っていたよりもそれはずしん、としていて、息ができなくなりそうだった。 胸がいっぱいになって、苦しくて、でも、ほんのり甘い味がした。それは、彼がいつも噛んでいるチューインガムの味だった。 それが終わった後、彼が少しオトナびて見えたのはわたしだけの秘密。そして、わたしも。 「甘かったやろ?」「うん。ちょっとだけ。」