murmur **

君想い、午後3時の白昼夢

夢見る少女じゃいられない

思い出は美化されるっていうけど
楽しい思い出があまりにも出てこなくて
笑えてくる


でも決してそれが悪い事だとは思っていなくて
楽しくなかったけど一緒にいた
一緒にいる時間はそれなりに心地よかった
それだけのこと

 

寂しさで付き合うのはだめだ
依存を好きと思い込んでしまうから

 

好きな人がいた方が毎日が楽しいからなんて
自分勝手で恋に恋してるだけ
生ぬるいミルクティーみたいな
そんな時間が淡々と続いていた

 

好きでいたかった
大事にしたかった
好きだと言われたかった
大事にされたかった
ただそれだけだった

 

このひとがいいじゃなくて
たぶん誰でもよかった
本当に大事に出来なかったのは
私の方だったと後になってから気づく

 

もう恋に恋するような歳じゃない
好きと依存を間違えたりはしない
夢見る少女の時代は終わった

 

あの時のあの感覚
あれはなんだったのか
今はただそれが知りたい

 

少しこわいけど
ビビッとくるとか
会った瞬間この人だって思うとか
そんな感覚が本当にあるなんて
思ってもみなかった

 

出会ってすぐではなかったけど
話していて変わっていくのがわかった


この人ともっと話してたい
この人なら頼れる
そう思った

 

あの時間だけでは終わらない気がして
連絡先をきいた


また会うって妙な確信
それが本当になるかどうかは
まだわからないけれど

 

自分から連絡先をきくなんて
はじめてだった

 

別れてからもなぜか気になって
尊敬してる男の子のことなんて
全部忘れてしまうくらい
また会う気がして
また話せる気がして

 

そう感じたのは
わたしだけだったのかな

 

あの直感が恋ではなかったとしても
今はただ仲良くなりたい

 

あなたに会いたいなんて
言わないけど
言わないけどね

 

あの時の気持ちは何だったのか
ただそれが知りたい